資格試験 -受験の極意-

今、注目の資格BEST5

前ページでは、各シーンおける資格のメリットを紹介しました。では、次にメリットが多いと思われる注目の資格を紹介します。もちろん〝資格ありき〟ではなく、ここで紹介する資格が、将来の目標や目的を達成するに相応しい資格である場合は、是非、取得や受験を検討してみて下さい。

行政書士/国家資格

<業務概要>
クライアントからの依頼により、会社設立、農地法関連、内容証明、自動車 登録、相続・遺言、各種契約書などの書類作成を行い、役所への提出申請を 代行が可能な独占業務資格。申請書類作成のプロフェッショナル。
<メリット>
起業ブームの今、独立開業志向を持つ方にはチャンスの多い資格といえる。 なお、平均年収は600万円前後ながら、専門分野を持ち営業活動に自信のある人なら、年収1,000万円の実現も無理ではない。
<取得難易度>
過去5年の合格率は全国平均で6.31%。また、合格レベルまでに必要な学習 時間も600時間程度と難易度は高いものの、受験資格に制限はなく効率的な 学習を行えば、初学者でも1発合格は決して無理ではない資格といえる。

社会保険労務士(社労士)/国家資格

<業務概要>
企業より依頼を受け、労務社会保険関連の申請書類作成と手続き代行、帳簿 種類の作成、人事や労務に関するコンサルタント業務を行う。企業の人事や 総務部に所属する勤務社労士と、独立開業する独立社労士の2通りの働き 方がある。なお、コンサルタント以外の業務は社労士の独占業務である。
<メリット>
派遣切りやハラスメントなど企業の雇用・管理体制が厳格化される方向にあ る今、規模の対象を問わず多くの企業がその知識を希求している、今、もっ とも注目の資格。就職や転職に有利に機能することはもちろん、人事を経験し将来的には独立を検討する方には最適な資格。
なお、平均年収は40歳で600万円程度とされるが、独立した場合は手腕次第で1,000万円以上にも。
<取得難易度>
過去5年間の平均合格率は8.62%と行政書士より高いが、試験の出題範囲も 広く難易度も行政書士以上とされる。合格レベルには約1,000時間程度の学 習時間が必要とされ、長期間にわたる効率的な学習が必要となる。

宅地建物取引主任者(宅建)/国家資格

<業務概要>
不動産の売買や賃貸契約が成立した際に行う「重要事項の説明」を法律で許 された独占業務資格。不動産仲介業者は業務に従事する者5名に対し、1名 の割合で宅建取得者を配置しなければならず、不動産仲介業を営む方や不動 産業界入りを目指す方にとっては無くてはならない必須の資格。
<メリット>
多くの不動産仲介企業で5,000円?2万円程度の資格手当が支給される。さ らに、賃貸や販売契約を成立させた折りには仲介手数料なども支給される、 報酬が直結した資格。好不況の影響は受けやすいが、結果が報酬に明確に反 映されるため、実力主義の方には相応しい資格といえる。
<取得難易度>
過去5年間の合格率も17.16%と上記2つの資格と比較し難易度は高くない。 また、受験資格も無く試験方式も全問択一式で、合格までに有する学習時間 も300?500時間と短いため、敷居の低い資格であるといえる。
ゆえに「宅 建は簡単だ」という風評があるが、出題範囲も広く法律知識も求められるため、決して安心できないことは、2割を切る合格率が表している。

ファイナンシャルプランナー(2級FP技能士)/民間資格

<業務概要>
クライアントが希望するライフプランを実現するべく、クライアントの財産 や負債などのファイナンシャルに関して効果的な運営をプランニングする資 産運用のスペシャリスト。現在は、保険や証券会社に勤務する企業系FPがそ の大半であるが、今後はフリーで活躍する独立系FPも増加する傾向にある。
<メリット>
現在、独立系FPは保険などの商品を販売した際の仲介手数料が収入源となっ ているが、日本人も「貯蓄から運用へ」という意識が強くなった今後は、ク ライアントのライフプランを実現するための総合的なファイナンシャルプラ ンニングという本来の業務が拡大されると予想される。
現在の平均年収は 500万円程度とされているが、よりその傾向が加速した場合には、年収1,000 万円以上の独立系FPが多く出現すると目されている。
<資格難易度>
学科と実技の個別合格が可能で、過去5年の平均合格率は、学科が33.3%、 実技が33.51%とほぼ同数。いずれも33%以上の合格率を実現する比較的合 格しやすい試験。
しかし、国家資格である2級FP技能士試験よりも社会的 認知の高いAFP資格の取得には、認定機関(資格学校や通信講座)のAFP 認定研修を受講する必要があるため、2級FP技能士試験とAFPの同時取得 が可能な、認定機関が開設する講座の受講が効率的な学習法とされる。

日商簿記検定2級/公的資格

<業務概要>
企業や団体の経理部に所属し、経理・決算業務に携わる。また、企業に所属 するだけでなく、簿記知識を有することで、例えば個人投資家などは投資対 象企業の経営状況を把握することも可能となる。
<メリット>
2級以上の資格は就職や転職の際に有利に機能する可能性が高い。また、1 級の取得者には国家資格である公認会計士の受験資格が与えられるなど、簿記試験の合格を足がかりに、最終的には公認会計士となり独立開業するルートもある。
なお、年収は400万程度とされるが、経営に直結する簿記知識に精通することで社内で重要なポストに着き、年収が向上する可能性も大きい。
<取得難易度>
平成21年度11月の平均合格率は、2級で38.4%、3級で49.6%。例年も この水準で推移している。受験資格がなく、2、3級ともに試験は年3回実施 されるため合格率に加え、敷居の低い資格といえる。
また、300時間程度集 中して学習すれば2級合格も難しくないため、基礎知識の習得を目的に3級 との同時取得が効率的な取得方法とえいる。